IT系企業に勤めている為、会社で仕事中に音楽を聞けるありがたい環境におります。
これまでのMacbook Pro直結が少々物足りなくなり(笑)オフィスに(ポータブルじゃない)ヘッドフォンアンプを導入することにしたのですが、手持ちの奴がアナログ入力ということでDACが必要になりました。

とは言え、スペースとACアダプターをこれ以上増やしたくないという物理的な制約により、バスパワーのUSB DACのFX-Audio/NFJのFX-02J+を購入。
(現在は、DAC IC違いの後継機種のFX-04J+が販売中。こちらも試したいなぁ。)

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最初に聞いた感想は、悪くはないものの、瑞々しさがなく荒い感じとでも云いましょうか。

しかし、これはオペアンプ交換可能だったことを思い出し、例のごとく手持ちのオペアンプを組み合わせることに。

交換作業はUSBコネクター側のトルクスを4本抜いて…

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基板を引き出せば、終わり。


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ご覧のようにRCAコネクターの樹脂のところがむっちゃ汚いのですが、まあ音には関係ないので見なかったことに。

デフォルトのオペアンプは、DACチップからの左右独立出力のLPFにTI NE5532P、差動シングルエンド合成部にTI TL072という構成。これを手持ちのオペアンプに交換してみました。
物理的なサイズに制約がありそうですが、オペアンプにICソケットを履かせてもギリギリ収まる高さでした。(2回路変換基盤を使ったオペアンプは難しいかも…。)

いろいろと視聴してみまして、
LPFには、BBのOPA2604AP x 2 
合成部には、定番のLF412N
という組み合わせで使っています。

なお、NE5532からOPA2604への交換で消費電力の増加が気になりましたが、交換後の測定値で1.5W(0.29A@5.2V)でしたのでバスパワーでも問題なさそうです。

ちなみに、私はPC→FX-02J+→SWD-HA10(12AU7管+クラスD ハイブリッドヘッドホンアンプ)→SW-HP20という構成で使っておりますが、元の構成よりも低音に迫力のある躍動感のある音作りになりました。

私の場合、トーンコントロールが無いシステムで使っているため、オペアンプの交換=システム全体での音質調整という役割なので、一般的な音の善し悪しとは関係ないことをお断りしておきます。
OPA2604は以前ヘッドホンアンプにも使いましたが、ヘッドフォンとの組み合わせでしっくり来ることが多いですね。

ちなみに手持ちの8cm フルレンジの場合にはLPFをMUSES8820(華やか)やOP275(モニターライク)に換装すると良かったです。

一方、スペック的に優秀なLME49720/49860を使うと高音域が耳について不快でした。
同様に、差動合成のLF412Nもスペックは低いのに、もっと高級な石よりもこれが一番良かったんですよね。オペアンプ選びは試行錯誤するしかないですね・・・。


なおこの製品の問題点ですが、結構な明度のLEDランプが使用中に点滅する仕様なので、自宅でつかうなら見えないところに隠したい…。オフィスだと周りが明るいのでOKなんですけどね。