「bar樽の水」で以前お世話になっていたバーテンダーの小川さんの働いているお店、日比谷のSUNTORY MALT BAR DENに、2011年のモルト初めにお伺いしました。
随分久しぶりにお会いしたのですが、覚えていらっしゃいました。ありがたい事です。
僕は営業をやっていたくせにいつも顔と名前が一致せず…。バーテンダーさんの記憶力を少し分けてもらいところです。
このお店はモルトバーではありますが、食事もいろいろと揃ってますので、1件目から使えます。
私のオススメは、
「7種野菜とチキンのトマト煮込み ~モルトウイスキーの香り~」
仕上げにフランベしたモルトウィスキーを掛けて香りづけをするという、素敵な一皿です。
ラフロイグ(クオーターカスク)のソーダ割りで頂きました。
さて、ここは名前にあるようにサントリーの直営店。基本的にサントリーさんが扱っているモルトしか置いてありません。
ここしばらく、日本の良いウィスキーを飲む機会がなかったので、今回は初心に返って、小川さんのオススメのセレクトを頂きます。
オススメの1杯目は、「白州蒸溜所秘蔵モルト」
甘みとスパイスのバランスも良く、後味はさっぱりとキレがよく、残らない感じです。
2杯目は、「山崎蒸溜所秘蔵モルト」
基本的に蒸留所でしか販売していないという「秘蔵モルト」の飲み比べに(笑)。
こちらは、白州とは対照的に、香りは控えめですが、後味は長め。柑橘系のフルーティーな甘口、オイリーではなくすっきりとした上品な仕上がりです。
そして、オススメ3杯目は「山崎蒸溜所 樽出原酒 1996」。
サントリー輿水チーフブレンダーが100万本のストックから4樽えらんだという、2000本限定のシグネチャーモデル。
シェリー樽貯蔵ということで、しっかりとした色が付いています。
この特徴的な香りと渋味を一言で言えば「紅茶」。12年ものとは思えないほど熟成感があり、60%という度数から想像するような刺激感はありません。癖のある味ながら飲みやすい、魅力的な一本でした。
ことしはどんなモルトとの出会いがあるか、楽しみです。