以前務めていた会社の近所にシングルモルトの品揃えも素晴らしく、食事も美味しい、素敵なバーがあります。
勤務地が変わってから、なかなか行けなかったのですが、先日久しぶりに訪ねることができました。
こだわりの前菜と手打ちパスタに纏わるちょっとしたお話を伺い、オーダーした料理に合わせて選んでいただいたワインを2杯ほど頂きます。
通っていた頃、よく食べていた懐かしいメニューは(少しだけ組み合わせが変わっていたけど)相変わらず美味しく、バーテンダーのMさんも当時と変わらない素晴らしい接客です。
僕はひとり飲みの客が多いバーが好きなのですが、そんなバーには決まって居心地の良い距離感を作れるバーテンダーさんがいるものです。
心地良く酔ったところで、シングルモルトへ。
最近、シングルモルトを飲み始めたAさんにはSCAPAを、僕はお気に入りのClynelishをそれぞれ2種類ずつ飲み比べることに。
1本目は、Clynelish 1992 14yo (Highland Classic/Speciality Drinks 59.1%)
蒸留年は共に1992年。度数もほぼ同じ。熟成年数も1年違いという、まるで兄弟のような2本です。
全体の傾向は、かなり似ています。オフィシャルとほぼ同じ熟成年数ながら、やはりカスクストレングス、力強いです。
フルーティーな熟成香は圧倒的。オイリーさ、潮っぽさ、軽いスパイスのバランスはまさにクライヌリッシュ。軽いナッツとドライフルーツ。余韻も長め。
香りの立ち方や後味、しばらく時間が経ってからの変化に違いがあり、甲乙つけ難い2本でした。
そういえば、当時、このバーには中村さんという女性のバーテンダーがいらっしゃって、とても良くして頂いていたのですが、Mさんから、中村さんは実はプロの歌手だったと伺いました。
結構お話しする機会は多かったはずですが、まったく知りませんでした...。
バーテンダーさんは、自分のことはあまりお話されないので、そんなものかもしれませんね。
現在はご結婚されて、お店も辞められたそうです。(お店にご迷惑がかかるといけないので、お店の名前は伏せておきます。)
この店のあと、アグリコールラムを飲みたくなって、別のバーに行ったのですが、そこでも美味しいお酒と南国の不思議の魔力に酔ってしまい、ついつい時間を忘れて、深夜まで飲んでしまいました。
オールドラムの話は、また別の機会に。