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先日、日本版[Y Combinator](http://ycombinator.com/)ともいえるシードアクセラレーターの[Open Network Lab](http://onlab.jp/index.html)が主催する「Startup Strategy」をテーマにしたイベントに行って来ました。
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スピーカーはOpen Network Labのメンターの二人 * アントレプレナーの[Brenden Mulligan](http://startingup.me/)さん * 元IDEOのデザイナーの[Elle Luna](http://about.me/elleluna)さん (ちなみに、お二人は最近ご結婚され、夫婦なのだそうです。)
### 起業するのは簡単で、難しいのはその後だ! いまの時代はフレームワークやライブラリ、クラウド系のインフラが整っているので、起業プロセスのうち、サービスを作るのは実は簡単で、もっと重要なのはその後。Brendenは、自分がこれまで立ち上げたサービスを例にとり、起業後にやっていることを具体的に話してくれました。 * 達成したい目標を3つたてる(世界を変えるような大それた目標ではなく、個人的な小さなものでOK) * 測定可能な評価指標をつくる(ただし、3つくらいの本当に大切なKPIにしぼること) * 作りっぱなしにせず、ダッシュボードやメールを使って、評価指標を毎日モニタリングする * TechCrunchに載るかどうかを気にしない (ターゲットユーザに近いブログに掲載された方が結果が良かった) * フィードバックを大切にする(人間味のある、私信であるかのような形でユーザとコミュニケーションをとる) また、資金調達に関しては、ちゃんと顧客がつくまでは自己資金でやるべきだと語っていました。 ### デザイナー視点で製品を考える Elleは、デザインドリブンで製品開発をすすめるIDEOでの経験をもとに、デザイナー視点からみた良い製品を作る5つのポイントについて話してくれました。(個人的にはデザイナー視点というよりは、ユーザー視点と言ったほうがいいのではと思いましたが。) * Start with people (ユーザニーズを知るところから始めよう) * Stop talking, Start making (考えるより、実際にモノを作り始めよう) * Prepare to throw away a lot of works(本当に必要なもの以外は捨てる勇気をもとう) * Spend as much time as possible talking to people who don't start startups(スタートアップ業界*以外*の人と話そう) * Humanize your story(人間味のあるストーリーに仕立てよう) 製品を作る出す過程で、自分の周りの人々や、技術的な機能や、投資家の意見に流されてしまい、ついつい利用者のことを忘れてしまうことがありますが、良い製品とは常にユーザを最優先に考えるという、当たり前のことが、やはり重要だと再認識させられました。 ### まとめ 色々なタイプなサービスがありますので、すべての製品開発に適応できる訳ではありませんが、"良いWebサービス"を作るためのコツは、 1. 顧客をよく観察し、 2. 最も重要な機能を見極めて、 3. 無駄な機能をそぎ落とす。 4. フィードバックとモニタリングを行い、 5. 軌道修正を続ける。(1.に戻る。) アントレプレナーとしての立場と、コンサルタント(IDEO)として大企業の製品企画に関わるという立場では、経験も視点も異なりますが、等身大でリアル、良い意味で肩の力の抜けた二人の話は、とても好感が持てました。