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といっても、私自身が語れる器ではありませんので(笑)、自分が座右の書としている書籍を紹介します。 経営者の心構えを学ぼうとすると、成功した起業家が晩年になって振り返る...みたいな自伝的な本、あるいは昨今のドラッカーブームではありませんが、いわゆる経営の名著では、学術的すぎたり、哲学めいたものだったり、最近のビジネスモデルには適用できない少々古臭いものが多いものです。 もちろん、それらの名著から学ぶべき普遍的な真理も沢山ありますが、私自身のベンチャー企業での経験と照らし合わせてみて、*共感*できる書籍はほとんどありませんでした。
Aeroshell Starting UpAeroshell Starting Up / Mike Miley
そんなある日、目に止まったのが、辻 俊彦氏の「愚直に積め!―キャピタリストが語る経営の王道・99」でした。 (辻氏は、住信インベストメントでハンズオン投資を手がける、所謂ベンチャーキャピタリストで、実績としてアイティメディアの上場に関わった方です。) 本書は、ベンチャー企業で働く経営者やシニアマネージャの持つべき心構えを、客観的しかし他人事でない距離感で、99のトピックにまとめています。 この本の素晴らしいところは、実際にベンチャーの現場で起きた事例を題材に、リーダーが取るべきアクションを具体的に語っていることにあります。立場は違いますが、個人的にも同じような経験をしているだけに、大変説得力があり、共感を覚えました。 例えば、トピックのタイトルだけ幾つか紹介すると、 > * 失敗を前提に仕組みをつくる > * 稼ぐ人と動かす人、両方が欠かせない > * 正解がないときに決めるのが「決断」である > * 机上の理を捨て、勘を信じよう > * オンリーワンを積み重ねて、ナンバーワンになる どうでしょう、タイトルだけでも名言みたいですよね。 世の中には、カッコイイ経営論の本が溢れていますが、こういった泥臭い本こそ、ベンチャー経営者や新規事業開発の担当者に本当に役立つものかと思います。オススメです。